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久しぶりにいい本に出会いましたよ。
「人はなぜ戦うのか 考古学からみた戦争」松木武彦:講談社選書メチエ
縄文時代、戦争という文化そのものがなかった状態からいかにして戦争文化が根付き、日本という閉鎖的な空間の中でどのように咀嚼され、発展していったかを最新の考古学的資料を基に推測しています。
ノモンハンや第二次世界大戦で明らかとなった日本軍の頑迷な体質を既にヤマト王権成立期の倭軍に見るなど、なかなか興味深い内容です。
この本の真価は従来の日本で圧倒的であった唯物的な戦争観、すなわち「支配階級の強制・抑圧による戦争の主導」の不備をただし「利得獲得の希望に基づく被支配階級からの戦争の歓迎」もまた戦争発生の主要因であることを解き明かしていることにあります。
例を挙げるならば先の大戦において日本の大衆は決して指導者層から戦争を押し付けられたわけではありません。むしろ一般大衆からの突き上げが指導者層に戦争への舵取りを選択させた面が多分にありました。
また、この場合の利得とは単に略奪等によって得られる経済的・物質的なものにとどまらず、(社会が複雑な発展を遂げている場合は特に)非物質的な利得も無視できないといいます。
実際に現代の自爆テロ等は遂行者の物質的な利得は殆どなく、社会構造そのものから非物質的な利得を得る形になっているように思います。
歴史に関する叙述では時期・地域ごとの古墳の分布・副葬品の内容と当時の情勢(国際的なものも含めて)を交えたヤマト王権発生の過程の推察が非常に説得力のあるもので勉強不足の身には目からうろこが落ちました。
地味ですが非常に素晴らしい本です。おすすめ~
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